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最近の Linux は GUI が多いでしょうけど、 あえてこれから Linux を使おうとする方向けの記事です。
Rev 2
すこし手直ししてリンクを調整しました。
どうやって調べるか
Windows にも文字でコマンドを打ち込んで処理をする機能はあります。 そういう作業をするいわゆる「ハッカーぽい文字ばっかりの画面」を CUI や CLI と呼びます。
Linux の、というか UNIX のコマンドは、無数あります。
最初には何から手を付ければよいか、 何かしたいのにどうすればいいのかわからないことがあるでしょう。
そこで「どうやって何を調べるか」の入り口をこの記事にしました。
一番重要なこと
身も蓋もないと突っ込まれてもしょうがないけど。
Important
英語に慣れましょう。
Linux のコマンドは英語の略が多いです。 何より情報源は一番は英語です。
日本語の文書や資料も充実していますが、 スクリプトやプログラミングは基本的に全部英語です。
英語で読んで調べてやってくほうが、どんどん楽しくなると思います。
Note
「日本」を意味する略語は主に"jp"で、 「日本語」は"ja"です。
CLI でやりたいことを調べる
とにかく文字打てそうなとこで、何か調べたいならこれです。
user$ apropos
apropos what?
英語で調べたいことを続けて打ち込めば 色々な候補を並べてくれます。ネットワークは不要です。
user$ apropos -h
Usage: apropos [OPTION...] KEYWORD...
(以下略)
多くのコマンドは -h や --help で使い方を表示してくれます。
user$ ls --help
Usage: (以下略)
おっと文字だらけ。
文字の多さに対応する
上の例は画面埋まるほどの情報がでます。 この文字の洪水に対応する必要がでてきます。
user$ ls --help | more
この「もっと!もっと!」的なものを縦棒的なもの | (シフトキー押しながら¥マーク [1] )で繋ぐと、 すこしずつ動かせるようになります。 Enter や Space で動いてくれます。
少ないとスルーして、多いと左下で自己主張する方です。
[1] | キーボードは国によって記号配置が全然違います。 ¥マークがあるのは JP キーボードというもので、 それに半角の¥記号表示も日本特有です。 海外や Linux 環境ではバックスラッシュという 記号表示になります。 Windows からだと多分" \ "は半角¥に見えますが、 文字を表す数字のコードは"\"の半角版と実は同じです。 厄介です。 |
上下に動かす
ただこれは一方通行なので、ちょっと不便です。 上下に動かせる方がいいです。
そこで英語的なユーモアなんでしょうか、 次の手があります。
「戻ってくるには q を押す」ことを覚えてから実行してみてください。 "quit" の q です。
user$ ls --help | less
上下のカーソルキーで動かせるわけです。
Note
この ls 例ではあえて --help と打たなければ、 異なる結果が出ます。必ずしも -h が --help の 略ではないことの例です。理由は上の結果でみてみましょう。
もっと詳しく調べるには
マニュアルページが基本になります。 less と同じように上下に動かせて、q で帰ってこれます。
user$ man man
自己紹介的な例です。とりあえず内容はほっといていいです。 時間があるときにでも読んでみるとよいです。
man の後に先の例の apropos の結果出てきたキーワードを 続けて打てば、そのマニュアルページが読めます。
Note
マニュアルページはコマンドだけでなく、 C言語などのプログラミングに関することなど多岐に渡ります。 上の例でsectionの項目と、関係するオプションに一度目を通しましょう。
まとめ
- 英語に慣れて楽しみましょう。sumikko.tokyoみたいな似非英語でもいいじゃない。
- apropos と man は忘れないで。
- | (Shiftキー押しながら¥です)の後に less で 情報洪水に対応しましょう。抜け出すには q です。
極端な話これだけで文字だけの画面とキーボードだけの環境でも なんとか調べることができます。
Note
スマホでググるのが現代の正解であることは間違いない。
Attention!
もし上記 2 つのコマンドが使えないなら、 システムが最小構成でインストールされているか いじわるな管理者が消したかです。
自分のマシンなら、例えば Debian GNU/Linux では man-db パッケージをインストールすれば OK です。
ご一読頂きありがとうございました。