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令和元年七月、「予想していた」+「予想できもしなかった色々」で忙しすぎです。
Rev2
いろいろ追記しました。いろいろあったんです。
AMD 新CPU ZEN2 / 第3世代 Ryzen
ご存知のとおり第 3 世代 AMD Ryzen、ZEN2 アーキテクチャな新 CPU でましたね。
sumikko.tokyo的 第 3 世代 Ryzen:「お見送り」
ZEN2 の (CPUチップレットのみ) 7nm な CPU はお見送りです。
期待膨らんだ Ryzen APU 3200G/3400G はあまり 2200G/2400G と変わんない感。
各種ベンチマーク結果を見る限りでは、 かなり用途特化した環境(レイトレーシング・動画エンコーディングなど)を AMD X399 環境や Intel X299 環境よりちょっと安く構築するのによさそうな感じでしょうか。
イマイチ「デュアルチャンネル DRAM かつ PCI-E 4.0」の位置づけが。
- 少なくとも AMD X570 は PCI-E 4.0 ためでしょうか、爆熱すぎ + アイドル時消費電力高すぎ。
- 多分今後の BIOS アップデートなりで電源管理は改善されていくのでしょう。多分。
- コア数が CCX チップレット 2 枚で増えたのはいいとしてもはやメモリ周りがボトルネックな感も。
- まさかのまさかで AM4 なのにクアッドチャンネルな構成とか出るんでしょうか。
負荷時すっごい省エネという感もなく、PCMark と各種ゲーミングベンチが前世代とほぼ大差なく、 アイドル時消費電力が X570 ではむしろ高いってのが決定打でした。
AMD B450 あたりのアップデート対応 M/B でのベンチマーク結果に期待です。
- Boostで速い CCX + 省電力な遅め CCX 的なヘテロ Ryzen とか出るのかな。
- 単に CCX チップレット単位でクロック制御が BIOS でできればいいんですが (X399含め未確認)。
訂正;ZEN2 ではチップレットは CCX ではなく CCD でした。
第 3 世代 (ZEN2 のみ) では「CCX チップレット」ではなくて「CCD チップレット」でした。
- 1 CCD チップレットに「最大 4 コア 最大 16 MB (倍増) L3 キャッシュの CCX」が 2 つ乗ってる。
- 1 CCD チップレット構成でも 8 コア可能、2 CCD チップレットでは 16 コアが可能と。
2 つしかない DRAM チャネル数を L3 倍増で無理やりねじ伏せてる感です。
ところでチップレットは困惑の極みになりつつあります。
- AMD は Zen (こっちは CCX チップレット) ですら 「2 CCX チップレットな Ryzen」と「4 CCX チップレットな Threadripper」と 「8 CCX チップレットな EPYC」でワケがわからないよ状態だったのに。
- Intel は更にややこしい 3D 構成を目論んでいるようでもあり (多分自作には縁がない SKU)。
- NVidia まで大型 GPU チップから 複数の GPU チップレット構成になるようで。
ミスを棚に上げて、ややこしい半導体製品のご時世ですねと愚痴っておきます。
ZEN2 と Navi (新 Radeon) って次世代ゲームコンソールのためなのかな。
DRAM と SSD/NVMe (と GDDR6)
その一方で某国との大人の事情で DRAM と SSD/NVMe は今の値段で買っておくのも手かなとか。
- DRAM 安い。すごい安い。[1]
- 16GB (8GB 2DIMMs) が 1 万円切ってる。Micron ですら。
- 32GB (8GB 4DIMMs) ですら 2 万円くらいで買えてしまう。
- SSD/NVMe の懸念。
- 四日市停電事故での喪失による影響を懸念してます。
- Samsung は大人の事情でどうなるかわかりません。
- 影響なさそうなベンダーは Micron くらい?
その Micron も次世代ゲーム機などへの GDDR6 製造ラインが増えるとどうなることやら。
Amazon.co.jp で値段を見ながら「買うか、買わざるか」を延々やってます。[2]
[1] | 値上がり・在庫減少しているような。 |
[2] | ました(過去形)。 |
Note
そういえば某大手 SATA SSD の寿命ですが、だましだまし運用でスペア 97% から 大きく減ることなく推移してます。
WD Black NVMe はピンピンしてます。保証期間の 5 年目以降が肝でしょうけど。
Debian buster (10.0)
思ったより早かったリリース。Debian チームの皆様、おめでとうございます。
- Linux 4.19 になったのと Secure Boot が見どころですね。
- ただ sumikko.tokyoの本環境的にはあまりアップグレードの意義もなく。1 台試用中のまま。
- LUKS2 は結局 GRUB 対応できてないので実質的に大差ない感じ。
buster のリリースノートのはじっこ
ところでボス戦は思ってもないとこに隠れていました。
2020年問題の追加:Python2
2020 年問題は Windows 7 だけでありませんでした。
2020 年 1 月には Python 上流での Python2 系がご昇天です ( PEP 373 )。
そして次期 Debian 11 では Python2 なくなりえます。
buster リリースノート にそう書いてありました。
Python3 と Django との本戦
大半は流石に Python3 に移行してましたが、 とある古い Django プロジェクトがえらいことに。
- Python 2.7 + Django 1.2 で放置されてた。
- Debian の Django パッケージは stretch で 1.10、buster は 1.11。
- Django 自体は 1.5 で Python3系 サポート、1.8 で Python 3.5 対応に (= stretch の Python3)。
試しに stretch Python3 + Django 1.10 環境で無理やり検証してみたら壊滅デシタ。
- まずそもそも動かない。無理やりパッチしてもほぼ全 unittest でコケてる。
- その他も古いまま放置だったので更にやばい。
Django release note 1.4〜1.10 を延々読み続ける日々へ…。
オチ
- 第3世代 Ryzen には縁がなかった。
- Debian buster は sumikko.tokyo 的には試用中のままです。
- Python2 + Django には要注意です。2020年、牙をムク。