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2021 年の課題: Intel CPU と Debian

梅雨で湿度が上がり冬場の静電気劇場の心配も薄らいで ハードウェアいじりに適してきました。

ならなぜいろいろ記事更新が滞っているのか。 言い訳がましいブログとしてしまいましょう。

欲しい SKU がなかなか入手できない

まず Intel CORE 環境が LGA1200 になっていくのはいいとして、 なかなかどうしていろいろな都合で結局未だ実機で アンダークロックやら Debian stable/testing 系の評価ができず。

  • 第 10 も 11 世代 CORE も色々変わってて全部把握してない。
    • 地味にプロセスルール、Cove 系マイクロアーキテクチャ、iGPU 差も。
    • Windows 10 では流石にまあいいとして問題は Debian 特に stable 。
  • 第 11 世代デスクトップ SKU の Rocket Lake (RKL-S) がまだ上位 SKU ばかり。
    • 8 コアタイル生産がメインなのかな。
    • 8 コアの歩留まり的に 2 コア潰せば動くのが i5 の 6 コアになってる?
    • 手頃な 4 コア i3 と Pentium Gold がまだない。

Comet Lake (CML) は値段がこなれて来てるので 無難な選択肢としては CML の Pentium Gold と i3 なんですが、 ついでにアンダークロックも試したいのでできれば RKL と CML それぞれ欲しい。

  • 予算とは無情である。用途がそれだけでは通らない。
  • 地味に CML から 6 コア i5 と i3 の値段逆転が生じている。

Core i3-10100 が無難だけど妙に高騰してるか在庫がない。 Core i3-10300 が狙いだったけど在庫逃したし 2 万円費やすなら i5-10400 かという状況になる。 10400 は何気に L3 が 12 MB に増えてて 2 MB per core 状態でいい (CFL i5-8400 や CFL-R のi5-9400 比)。 ただそうなると電源回路周りから M/B もワンランク上げたくなる。 効果的にアンダークロック評価するなら CML は i5-10400 となるし それなら RKL も合わせて i5-11400 にしたい。コスト増に直結する。

Bloodborne 班は進んでもいないくせに PS4 コントローラーが壊れそうとか、 PS4 自体がそろそろやばいとか、 PS5 買えないとか経費で落ちないかとか無理な意見を出す。 だましだまし空き時間にやりましょう。

いろいろ困る。

Debian stable と次期 stable と Intel iGPU

話をややこしくしているのが実態としてはこっちかもしれないです。

  1. Debian oldstable stretch の LTS は来年の今頃に終わります。
    • Debian LTS チームのおかげ様のそれまでは stretch が運用できます。
  2. 最低限 2021 年内にすべての Debian マシンを buster にせざるを得ない。
    • ただこれは経年的な NVMe/SSD 交換と合わせてやる予定。
  3. できれば 5 年以上経過しているマシンを新規にしたい。
    • Debian buster (main のみ backports なし) は Linux 4.19 LTS。
    • Kernel 4.19 の DRM i915 周りは基本 Coffee Lake まで。
    • RKL となると電源管理周りからして Linux 5.10 LTS を想定する。
    • 地味にオンボード NIC のリビジョン対応なんかが問題になる。
    • Oops

こう書いてみても全然まとまらないほど未だ混乱しているわけです。

大雑把に体たらく言うと Debian buster で CML や RKL がめんどくさそうな一方で CML 以前の環境構築在庫は減っていく。

  • buster installer が一発で各 M/B のオンボード NIC 認識できるか。
  • buster で non-free なし backports なしで GNOME どんだけ安定するか。

non-free なし縛りは内部検証時では問題にならないし intel-microcode が non-free なので最終的には導入するから 実質的には問題ではない文字通りの縛りなのですが、 特に Intel 500系 M/B で オンボード NIC 認識してくれない場合は いろいろとめんどうくさい。 もしもそこで s2ram の挙動含めて不安定とか出てくると厄介で。

まだ CFL 環境構築できる在庫は市場にあるから Debian buster 用としては無難な線は CFL 構成だけど チップセットも CPU も流通量的な選択肢はもう限られている上、 第 8 世代 CFL SKU は Intel は大半をすでに打ち切っている。 じゃあやっぱり今後も考えると最低限 CML かとなる。 そうなるといっそ bullseye を念頭にした 2021 年更新プランにすべきかとなるけれども、 それは新リリース CPU と新リリース OS という 二重リスクになってしまう。

飛び込むべきなのか。Comet と Rocket の湖に。

おまけ

まだ未確認というか未確定なのか不詳ですが Debian 11 的には 後方互換的な判断があったようです。

  • Python2 (2020 年に上流打ち切り済) はなんだかんだで 一部パッケージビルドなんかのために残る。
  • merged /usr もなんだかんだで 11 まで猶予残すらしい。
  • ただ Release Note 5.3 はなんだか殺気立っているかのよう。

いずれも早期対応案件には違いないです。

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