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光ファイバーとインターネットに触れたので、 まずは通信衛星から。
通信衛星でインターネットに接続されている地域もあります。
ただそういう地域は少なく、 それに衛星通信では伝送容量に制約が多く、何より高価です。
「衛星からのテレビとかあるじゃないか」というのは正しいです。
- ただそれらは衛星からの情報の垂れ流しです。
- 相互通信ではなく、一方通行の広域放送です。
相互性の有無
通信から相互性をなくすだけでかなり単純にできます。
送る側は延々送り続ければいいだけです。
受ける側は工夫が必要にはなります。
どこが通信の始まりや区切りになっているかを判断しないといけません。 送信された順に信号が届いているとも限りません。
要は「相互にいつでも特定の誰かと通信できる」というだけで超複雑なのです。
通信衛星でのインターネット
通信衛星を経由してインターネットに接続しているのは、大雑把に。
- 探索チームなどが、一時的な基地間通信を実現するため。
- 離島などで光ファイバー敷設が高コストで、利用顧客数も少ないケース。
今後はIoTや全球通信実現のため小型の通信衛星を無数打ち上げる計画もあります。
- 実際にSpace X社は初回打ち上げに成功し、2020年にもサービス開始の予定です。
- 上空に大型の飛行機や飛行船を飛ばして広範囲をカバーする計画も複数社であります。
- 災害現場などでドローンによる仮設の接続網確保もあります(2019年現在は車両が多いです)。
少量通信や遅延が問題にならない場合など、 ドローンや通信衛星などでの接続も増えていくでしょう。
Wi-Fi
さて無線ネットワークはとても曖昧な言葉です。 前述の通信衛星経由のネットワークまで含んでしまいます。
このシリーズにおける無線ネットワーク
いわゆる「Wi-Fiのみ」とします。
つまり数10m程度の範囲内での「屋内」の無線ネットワークです。
具体的な無線ネットワークの技術名称は802.11なんたらです。
- これらの専門用語は再編中で、今後はWi-Fi 4/5/6という言葉になります。
- 一部は屋外でも利用できるのですが、話がややこしくなるので割愛します。
Wi-Fiは概ね電子レンジあたりの周波数以上の電磁波を使って通信します。
2〜50GHzくらいです(電子レンジは2.5GHzを200〜800Wで出力してます)。
- 電子レンジに近い周波数といっても、エネルギーは微弱です。Wi-Fiで料理はできません。
- 逆に電子レンジがWi-Fiにとってノイズになる(なっていた)ことがあります。
- 周波数を上げるほど信号密度は上がり、速い通信が可能です。
- ただ周波数が上がるほど直進性が増し、更に障害物に弱くなります。
- このあたりの特性は情報工学というより物理学です。波動の物理特性です。
Wi-Fiの応用によるヒトの検知
なんとWi-Fiの既存機器を複数用いて、ヒトと活動の検知がすでにできています。
壁越しに何人いるかとか、どういう動きをしているか、呼吸数はいくらか。
まずは医療施設などのモニターなどに使われる可能性があるようです。
注意すべきはこれとスマートフォンなどのモバイルネットワークの関係です。
- 技術的に完全に異なるものです。
- 法律上の取扱も違います。
- そしてWi-Fiとモバイルネットワークの区別は今や一般的です。
なので「モバイルネットワーク (= 移動体通信)」という用語も用いることにします。