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有線ネットワーク:光ファイバー

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光ファイバーは1mm未満のとても細い複数層のガラスの繊維です。

  • 光ファイバーは繊維内に光を閉じ込めます。
  • つまり一方の端から別の端へと効率よく光を伝達します。
  • 光信号の減衰は少なく、ノイズも少ないです。

ファイバースコピー / 内視鏡

この章は読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

光ファイバーを「束ねるだけ」で、 曲がりくねった先の見えない場所を見る道具が作れます。

工事や医療などで使われています。ファイバースコピーと呼ばれています。

光信号の「束で画像という信号を伝える」道具といえます。

  • ただし、束の間でズレが生じると見え方もずれます。
  • ファイバー繊維自体がもろいのに加えて配線のずれにも厳しい精密機器です。

イメージとしては「便利な小型のぞき道具」です。

ただし最近はファイバースコピーといいつつ、 先端にカメラがついて、細い管には電気線が詰まっているものもあります。

技術の進歩のおかげで小型化でき、「のぞく」だけでなく 「別の細い道具を一緒に使って操作する」こともできるようになったのです。

なので「内視鏡」と呼ぶことも多く、たいてい意味もより適切になります。

ネットワーク用の光ファイバー

ネットワークのための道具としての光ファイバーでは、 両端での発光と受光に半導体素子などを用います。

非常に短い間隔で点滅させることで0と1を表して、デジタル情報をやり取りするわけです。

光ファイバーの利点は、転送量の多さと、超長距離伝送能力です。

  • 数km以上の距離が比較的少ない消費電力で接続できます。
  • 光ファイバーは金属線の数倍から数十倍の転送量を誇ります。
  • 大雑把に1本の光ファイバーで10Gbps以上、10km以上が転送可能です。

しかし光ファイバーはめっぽう脆い(もろい)です。細いガラスです。 ちょっと不注意で曲げすぎると折れて、接続できなくなります。

とはいえ光ファイバーはインターネットを支えている主役です。

  • 通信会社などの基地局はいまや地下の光ファイバー網で繋がっています。
  • 地球レベルでの通信も、光ファイバーが主役です。
    • 数十センチメートルほどまでに束ねて、 何重にも保護された光ファイバーの大量の束が、 大陸や海底を巡って世界各国の主要都市などを繋げています。
  • もはや一般家庭も(入り口までは)光ファイバーで接続されています。

光ファイバーと金属線

大型マンション内やビル内部の一部では光ファイバーが使われてますが、 普段は見えないところに収納されています。

ちょっと大きな施設だと、配線長はすぐに100mを超えるためです。 金属線で不可能ではないのですが、効率は悪くなります。

ただ最後では金属線ネットワークになることが大半です。

最後の一歩

各機器までの「最後の一歩」は、 光ファイバーではなく先の金属線が主流です。

なので光ファイバー時代なのに金属線が 「目に見えるところには多い」のです。

理由は大雑把にいうと、

  • 光ファイバー「線」自体は比較的安いです。
  • ただし脆さ故に専門職による敷設が必要です。
  • 光ファイバーでの送受信装置は数万円から数十万円以上です。
  • なので「トータルコスト」、つまり全体的な金額は安くはないです。

一般的な量販店で、光ファイバー通信装置は販売されてません。

パソコンなどに光ファイバーの通信部品がついていることは、まずないです。 そういった部品もあることにはありますが、特殊業務用途の製品です。 カード一枚、中継器一つで3〜10万円以上する特殊な機器になります。

市販されていないわけではないので、 その気になれば家庭内ネットワークでも光ファイバー接続は使えます。

ただ全体的に「使い分けたほうが安いし効率も悪くない」わけです。

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