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キャッシュと言えば大半の方には「お金」しかも「現金」というイメージでしょう。
他方でコンピューター業界では別の意味になり、面倒くさいことになってます。
そんなわけで「キャッシュ」です。
キッシュ
これは美味しい素敵な食べ物です。
そもそも英語というかフランス語で、"quiche" と綴ります。
sumikko.tokyoにもやっとおしゃれ成分が!
カタカナ≠1つの英単語
キャッシュも綴りが違う2つの英単語があります。大雑把に。
- "cash"
- "cache"
どちらもあるにこしたことはないという共通点はあるのですが、 一方は若干怖い意味もあるので注意です。
"cash"
お金は "money" ですが、"cash" は中でも現金の意味があります。 "cash? card? check/cheque?" なんて聞かれたりします。
この場合の "card" は「クレジットカード」ですね。
"check/cheque" は「小切手」ですが、日本では縁はないですね。 会計の「掛金」は別の単語です。
cash : noun [U]
- money in the form of coins or notes/bills
- How much cash do you have on you?
- Payments can be made by cheque or in cash.
- Customers are offered a 10% discount if they pay cash.
- The thieves stole £500 in cash.
- money in any form
—OXFORD ADVANCED LEARNER'S Dictionaryより、一部表記改編して引用
引用にあるように、紙幣やコインというわけです。
- ただ「現金」に限定されているわけでもないと。
- そして噂の、非可算名詞ですね。"How much" であって "How many" ではないと。
- "in" の使い分けがまた微妙に謎です。
"cash" だけでもややこしいです。
"cache"
コンピューター業界では「キャッシュ」といったらこっちです。
実は怖い意味が第一に挙がる単語です。
cache : noun
- a hidden store of things such as weapons
- (computing) a part of a computer's memory that stores copies of data that is often needed while a program is running. This data can be accessed very quickly.
—OXFORD ADVANCED LEARNER'S Dictionaryより、一部表記改編して引用
一番目の物騒な意味で、どのくらいネイティブな会話に用いられているのか謎です。
パソコンなどにおいては例えば "CPU cache" が重要になります。2番目の意味です。
書いてあるとおり、とっても高速なので重要です。
CPUからメインメモリであるDRAMまでのアクセスは、CPUにとってはおっそろしく遅いからです。
CPUとDRAM
CPU内部では瞬速で計算できます。
ただDRAMへのアクセスとなると、部品が肉眼的にも5〜10cm離れているわけです。 物理学的に信号伝達速度だけを考えても、その分遅いわけです。
しかも途中にいろいろな処理を経由するのでもっと遅くなります。
まとめ
- "cache" と "cash" は日本語でどちらも「キャッシュ」ですが、違う英単語です。
- "cash" は非可算名詞です。硬貨や紙幣といった現金のイメージなのにややこしい。
- コンピューターでの「キャッシュ」は "cache" の方です。
- "quiche" はフランス語で、キッシュ、美味しい食べ物です。おしゃれ成分は強調しておきます。
Note
"cache" の話は別の記事にでもします。
CPU選びなどでの重要なポイントにもなります。
メモリだけでも分厚い本が書けるほど摩訶不思議な世界です。
オチ
sumikko.tokyoにはこの2つの英単語を聞き分けることも発音することもできません。
怖いお兄さんなどに「キャッシュ」と囁かれたらどうしよう。