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「脆弱性」は今やニュースでもちらりと出ますよね。
読み方は「ぜいじゃくせい」です。
「月(にくづき)」に「危」ですが、漢字の基本的な読み方からちょっとずれます。
"vulnerable"/"vulnerability"
この言葉はもっぱらコンピューター関連の セキュリティ上の問題を指すことが増えてきています。
vulnerable : adj. ~ (to sb/sth)
weak and easily hurt physically or emotionally.
- to be vulnerable to attack.
- She looked very vulnerable standing there on her own.
- In cases of food poisoning, young children are especially vulnerable.
- The sudden resignation of the financial director put the company in a very vulnerable position.
—Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionaryより一部抜粋
もともとは「物理的に傷つきやすい脆さ」や「感情的な脆さ」的な意味だったようです。
コンピューターの脆弱性という使い回しについては、
- 多分一番目の例文の「攻撃に対して弱い(脆い)」ということなんでしょう。大雑把に。
- 「脆い」は「もろい」です。
名詞では辞書的には非可算名詞扱いですが、コンピューター業界では可算名詞扱いが多いです。
vulnerability : noun [U] ~ (of sb/sth) (to sth)
- financial vulnerability
- the vulnerability of newborn babies to disease
—Oxford ADVANCED LEARNER'S Dictionaryより一部抜粋
解説文にも例文にもコンピューター関係は記載がないので、 単にsumikko.tokyoの使っている版が古すぎて 時代のビッグウェーブに乗り損なっているだけな気もします。
ただ現代会話でも使われているようですね。映画的演出はさておき。
"Like what?"
"Vulnerable."
—映画「ジョンウィック」(2014年)より引用
おまけ:"fragile"
似た単語として "fragile" がありますが、 こちらはセキュリティ的な弱さで使われることはめったに見ません。
- 「割れ物注意」的にダンボールに書かれていたりします。
- 某コミックで有名になった感もありますね。
- 発音は2つあり「フラジャイル」と「(英語的なかっこいい発音)」です。
sumikko.tokyoには後者の発音はできません。
まとめ
- 特にセキュリティの問題として使われることが増えてきています。
- 読みは日本語も英語も要注意です。英語の発音はぜひお手持ちの辞書でご確認ください。
- 正:「ぜいじゃくせい」であり「もろい」。
- 誤:「きじゃくせい」
- 経済的な脆さや幼児の弱さを意味することもあるみたいです。大雑把に。